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ワインにはランクがある!?~高いワインの理由について~

  • 2021年6月7日
  • 2021年6月7日
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こんにちは~ドン前田ジョーです。

今回は「ワインはなぜ高いのか?」というお話をしたいと思います。

 

私はフランスの特にブルゴーニュ地方のワインが好きで良く飲んでいるのですが、

同じ地域で同じ年に収穫された同じ品種のブドウを使用しているのにも関わらず、

ワインには1,000円代で買えるものから1本数百万円を超えるものまでと値段がピンキリですし、

値段が高いモノも多い印象で、お金持ち嗜むイメージですよね。

 

ぶっちゃけ何がそんなに違うの??と思いませんか?

和牛ステーキみたいに普通の肉と明らかにサシの入り方が違うとか、

ビールみたいに発泡酒と比べてのど越しやコクが明らかに違うとか、

良いワインはこれが違う!といった有名な通説もない(気がする)ので良し悪しが分かりにくいです。

そこで今回は良し悪しがわからないけど値段がピンキリな「ワインの価格」について調べてみました!

ワインが他のお酒と比べて高い理由

ワインはキリストの血である

ワインは紀元前から多くの人々に飲まれていたアルコール飲料で、

もともとはビールやウイスキー等といった
多くのアルコール飲料の一つでワインは決して特別な飲み物ではありませんでした。

しかもブドウは痩せた土地でも良く育つ植物だったため
ローマ帝国が勢力を拡大させていた当時には

敗戦したヨーロッパの各地に
「負けたんだからとりあえずブドウ育ててワインを作りなさい」
と命じていたようです。

その影響を受けてワインを多く作らされていたのがフランスだったため

フランスはローマ帝国に侵略を受けたおかげで
ワイン名産地としての一歩を踏み出しました。

ですが当時のワインは、
「お前らワインくらいだったら作れるだろう」
といったあくまでも

【簡単に作れる栄養補給のための飲料】
で特に特別なものではなかったのですが、

イエスキリストの存在によってその価値が大きく変わります。

皆さんキリストの「最後の晩餐」ってご存じですが?

あのレオナルドダヴィンチが書いた有名な絵画の印象が強いと思いますが、

その最後の晩餐でイエスキリストは「ワインは私の血である」

と宣言しました。

その宣言によってキリスト教信仰者の中で

ワインが【崇拝するイエスの血であり、神聖な飲み物】
という位置付けに変わっていきました。

その後、ヨーロッパの王族の中で高級なワインを手に入れることが
力の証明になると思いこみ、過激な入手争いが始まりました。

そのため今でも

ワインはただの飲み物ではなく、
所有するだけで価値となる【資産】
となっているのです。

点描の猫
ワインは最後の晩餐でイエスキリストが
「ワインは私の血である」といった事により
他のアルコール飲料とは一線を画す飲み物となった!

フランスのワインが特に高いのはなぜ?

上記でワインがイエスキリストの
おかげ高貴な飲み物となったことはわかりました。

ではキリスト教を信仰しているヨーロッパ諸国の中で

「なぜフランスはとりわけワインの名産地とされているのか」

このことについてお話したいとおもいます。

フランスには国としてワインの品質を守る法律

【AOC法】という法律があります。

この法律は

・使用可能なブドウな品種

・最低アルコール度数

・栽培方法、選定方法

・醸造方法や成熟条件

といった隅々にわたる内容を細かく規制していて、

例えば、「雨が降らないからって水を撒くのはルール違反ね」

という鬼みたいなルールまであります。

こうして厳しい条件をクリアして製造されたワインは

品質が高いですよと国を挙げて認めます。

というのがこのAOC法です。

AOC法をクリアしたワインはラベルに
クリアしたことを示す表記をすることが許されます。

例えばブルゴーニュ地方で作れたワインになると

■APPELLATION BOURGONE CONTROLEE

と表記することができ、ブルゴーニュ地方
で厳しい基準をクリアしたワインだよ

とブランドを保証することが可能となります。

なのでフランスのワインは
「どう作られたかわからない
他の国のワインよりもずっと信頼できるよね」

という価値があり、
フランス=ワインが美味しい国

という位置付けになっているのです。

点描の猫
フランスのワインはAOC法という
基準をクリアしないとフランスワインとして認められない!
厳しい法律があるから、価値が保証されたワインとなっている!
ホテル ワインセラー

フランスのワインには格付けがある??

上記でフランス産のワインと名乗るためには厳しい基準を

クリアしなければならないという事がわかりました。

では厳しい基準をクリアしたワインの中でも

1000円代のワインもあれば数百万のワインも存在するのはなぜ??

という事についてお話したいと思います。

中でも今回は私の大好きな
”ブルゴーニュ地方”の格付けに対してお話します。

ブルゴーニュ地方の特性としては畑に対して格付けを行うという事です。

つまり【どの生産者が作るワインなのか】ではなく、
【どの畑で作られたワインなのか】にフォーカスを当てています。

ちなみにブルゴーニュ地方と同じくらい有名なフランスのワイン産地である
ボルドー地方は畑ではなく生産者に格付けを与えています。

つまり、

ボルドー地方…生産者に格付け

ブルゴーニュ地方…畑に格付け

という事です。

ブルゴーニュ地方の格付けは大きく分けて4つの階級に分かれています。

■【特級畑】Grands Crus(グラン・クリュ)

その名の通り、特別に素晴らしい奇跡の畑。

水はけの良い土壌条件と日当たりや気温が適している気候条件の

全てが整っている数少ない畑に与えられる称号です。

この数少ないグラン・クリュの畑の中でも一番条件が良いとされているのが

【ロマネコンティを作っている畑】です。

ロマネコンティは世界中の方々が一度は耳にしたことがあるほど有名なワインで

ワインの王様です。

■【一級畑】Premiers Crus(プルミエ・クリュ)

特級畑とまではいかないものの、十分素晴らしい条件が整った畑です。

その地方のワインを感じるためにはグラン・クリュよりもむしろ

プルミエ・クリュが良いともいわれます。

グラン・クリュは綺麗すぎるのです笑

■【その畑がある村】Communales(コミュナル)

この格付けで有名なものといえば

・シャブリ…白ワインで有名

・ボジョレー…ボジョレーヌーボーが有名

でしょうか。その畑が属する村の名前を使用することで

村のブランドを押し出すことができます。

畑でも違いが出るワインですが、

大きなくくりとしてはどこの村で作られたのか。
の方が注目されます。

■【その畑がある地方名】Regionales(レジョナル)

最下位にあるレジョナルですが、最も広いのは

ブルゴーニュ(BOURGOGNE)です。

一番最下位となってはいますが、
そもそもこの格付けを名乗ることができるだけでも
かなり多くの基準をクリアしたワインですので、
品質が悪いとかそういった事は一切ありません。

 

このような4つの格付けによって価値の線引きがされており、

価格にもダイレクトに影響されます。

例えば先日投稿させていただいた。

家でのプチ贅沢や記念日におすすめワイン!-フランスワイン編-

でご紹介した
VINCENT LEGOU(ヴァンサン・ルグー)
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール(2018)

はヴァンサン・ルグーさんという生産者さんが作った
ブルゴーニュ・ピノ・ノワールという
ワインで格付け的にはレジョナルである最下位です。

ですが20%は1級畑でとられたブドウを使用しているため、
プルミエクリュも感じられるワインであるものの、
格付け的にはレジョナルであるといった知る人ぞ知る良いワインです。

ですがあくまでもレジョナルですので価格は

4000円くらいです。(レジョナルの中だと高い方かな)

このレジョナルワインを作っているヴァンサン・ルグーさんは、

プルミエクリュも作っていますし、

ロマネコンティを感じられる
ヴォーヌ・ロマネという最高品質のワインもつくっています。

 

ヴァンサンルグーさんの【AOC】

■レジョナル(地方名)…APPELLATION BOURGOGNE(地方名) CONTROLEE

■プルミエクリュ(1級畑)…APPELLATIONBE AUNE 1ER CRU (1級畑名) CONTROLEE

情報はこちら

■最高品質のワイン…APPELLATIONBE VOSNE ROMANEE(村名) CONTROLEE

この3ワインの価格を見ていただければわかりますが、

格付けによって値段が全然違う事がわかると思います。

これが格付けによって価値を明確に意味づけした結果です。

Name
フランス”ブルゴーニュ地方”の格付けは
■グラン・クリュ(特級畑)
■プルミエ・クリュ(1級畑)
■コミュナル(その畑がある村名)
■レジョナル(その畑がある地方名)
の4つに分けられていて、
価値の線引きをしているからこそ
同じブドウを使用したワインにも価格の差が生まれる!

まとめ

今回は「ワインはなぜ高いのか?」について調べてみました!

実際に調べてみると、、、

■ワインはイエスキリストの血だった
■フランスにはワインのための法律があった
■ワインには明確なランクがあり、価値の線引きがされていた

という事がわかりました!

ワインってキリストの血だったんですね、、、

なんだか恐れ多くてガバガバ飲めなくなってしまいました、、、

これからも今回のようなワインに関する様々な知識をお届けしたいと思いますので、

よろしくお願いいたします!!!!

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