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プロフェッショナルとして自分に足りないものは何か知る〜戦略プロフェッショナル・ベーシック・スキル〜

  • 2020年9月13日
  • 2020年9月21日
  • 読書
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この記事は、『戦略プロフェッショナル・ベーシック・スキル』を読むことによる出会いを届ける記事(本の紹介記事)です

戦略プロフェッショナル・ベーシック・スキル

著:小笹芳央氏(株式会社リンクアンドモチベーション代表取締役社長)、石井至氏(石井兄弟社代表取締役社長)、秋山進氏(プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社代表取締役社長)です。

この本について、筆者は以下のようにまとめています。

「仕事ができる」とは、具体的にはどういうことなのか。
それは、学位とか知識というよりも、事象を目的にそってわかりやすい形で認識理解し、整理・分類し、因果関係を考え、真の問題を把握し、解決策を導き出し、その中身を相手にわかりやすい形で表現し、まわりの人とともに情報を共有し、解決策を実行していくという一連のプロセスをつくりだしていく思考行動様式のことだというのが結論です。
本書では、その結果が平易にわかりやすい形でまとまっています。
(「BOOK データベースより抜粋」)

コンサルティング業界の第一線で活躍されている御三方による、若いビジネスパーソンに向けた本です。
本書では、業界や職種の枠を越えて通用する能力、時代を越えて発揮できる能力である
コミュニケーションスキル
コンセプチュアルスキル
プロフェッショナルスタンス
を軸に、項目別に解説しています。

プロフェッショナルとして自分に足りない物とは

この本は、

読者自身が『プロフェッショナルとして足りない要素は何か』を、知ることができる本

だと思いました!

プロフェッショナルとして必要な要素を項目に分けて紹介している本ですが、読んでいるうちに、『これは自分に既に身についているな』や『これが自分にはまだ足りないな』というように、自問自答しながら読み進めることができました(^^)

そして、新入社員であるコッスーは、課題図書でこの本を読みました。

そこで、以下の5点が今の自分には(プロフェッショナルとして)特に足りない要素であるということを学びました。

もしこれらの要素にピンとくる方がいらっしゃるなら、嬉しいです!

①何かを対比するときには、昇華点を探すこと

②物事の因果関係を意識して、優先順位を決めること

③図式化してマトリクス状で物事を捉えること

④数字や周囲の意見に流されることなく、本質を見抜くこと

⑤セルフモニタリングを通して、常に第三者からの意見を求めること

次項からは、具体的に本書の内容と併せながら詳しく紹介していきます。

対比技術(コミュニケーションスキル)

これは『①何かを対比するときには、昇華点を探すこと』におけるスキルです。

何かを比較するときには、昇華点を探すことが大切です。

本書の中では以下のように紹介されています!

昇華点を探す:大小の2極で考えるのではなく、自分なりの軸を持って比較検討することが大切である(例:就活であれば、大企業か中小か、ではなく自分のやりたいことならどちらも良い企業であるということ)。

特に相対的なもの、『実力主義である企業はどこか』や『どのカメラが最も優れているか』などのようなものを比較する場合には、昇華点を見つけることが大切です。

それを比較する目的は何なのか、を意識することができれば、自ずと選ぶべきものを選ぶことができるようになると思います。

コッスーは今まで、『それぞれいいところがあって、選べない』というような悩みがでてしまい、優柔不断になってしまうようなことがありましたが、『目的やゴールを意識する』ことができれば昇華点を見つけることができると思いました。

ディスカッションの技術(コミュニケーションスキル)

これは『②物事の因果関係を意識して、優先順位を決めること』におけるスキルです。

会社などで議論を進めるときには、優先順位を決めて話すことが大切です。

本書の中では以下のように紹介されています!

優先順位を決める:時間の限られた会議という場において、話すべき事項それぞれの因果関係を考えた上で、必要な順序で話すことが大切である(例:プロジェクトの予算の話は、プロジェクト内容を話す前に話すべきである。順番を間違ってしまうと、議論の時間が無駄になってしまう)。

また、優先順位を意識した上で会議のエンジニアリングが必要不可欠であることも紹介されています。

それはこれら6つの手順で実行できるとされています。
①会議の時間を決める
②会議の目的とその会議の出席者にミスマッチがないか
③議題を分類する
④議題の順番を決める
⑤議論している内容を明確にする
⑥次回への積み残しと役割分担

忙しい毎日の中で、様々な議論をしていて、とにかく目の前にあるものから片付けよう、となってしまいがちですが、一度立ち止まって、『目的は何か』を意識することが、優先順位を決めることにもつながると思いました。

マトリクスと図式化する技術(コンセプチュアルスキル)

これは『③図式化してマトリクス状で物事を捉えること』におけるスキルです。

物事を捉えるときには、マトリクス状で比較して捉えることが大切です。

十字の四隅に要素が散らばり、比較する事柄がどこに配置されるかを考える手法です。

本書では以下のように紹介されています!

マトリクス状で考える:物事を捉えるときには比較することが必要だが、それを対となる事象2組で合わせてマトリクス状に配置してみて、どれが目的に最短距離なのかを考える必要がある。
少し気をつけなければいけないのは、この手法はサービスや技術を世の中に発信するときには、使い方を考える必要があるということです。
特に、主観だけで実行しないように気をつけるべだと思います。
例えば仕事で、営業先に飲料製品のプレゼンする時に、『飲み口すっきり』と『のどごししっかり』を対にして紹介してしまうと、人によってその感覚が違ってしまうので、伝わりづらくなってしまいます。
自分が今取り組んでいる仕事の進め方や社内で既に共有されている事象について考える時にとても有効だと思いました。

数字のハンドリング(コンセプチュアルスキル)

これは『④数字や周囲の意見に流されることなく、本質を見抜くこと』におけるスキルです。

情報化の進む社会の中で、色々な数字が目に入ってきますが、それらを全て鵜呑みすることなく、本質を見抜くことが大切です。

本書では以下のように紹介されています!

数字に騙されることなく本質を見抜く:数字の解釈は、平均値を頼りにしすぎず分布を把握するべきである。統計数字のチェックポイントとして、気をつけるべきは、サンプル数が的確であるかどうか、調査対象者の偏見や下心などが反映されていないか、母集団に特別な性質がないか、などである。
例えば、CMなどで『99%の参加者が5kg以上痩せました!』などという文言を見かけますが、そのサンプルは、ある1週間のうちの参加者である可能性もあり、他の1週間の参加者ではそのうちの65%しか痩せていないかもしれないのです。
発信する側は、もちろん最も良いデータを採用します。
確かに嘘はついていないのですが、受け取る側も気をつけなければいけないことはたくさんあります。

セルフモニタリング(プロフェッショナルスタンス)

これは『⑤セルフモニタリングを通して、常に第三者からの意見を求めること』におけるスキルです。
どんなに成長しても、常に自分自身を見つめることが大切で、それは他者からの見え方によって客観的に捉えることができます。
本書では以下のように紹介されています!
セルフモニタリング:自分では〇〇しているつもりでも、客観的に見ると全く滑稽だったり、ポイントがずれていたりするものだ。とにかく心を開き、周りからのフィードバックをもらい、齟齬をなくしていく努力をすることが、魅力的な人材への道であると言える。

初めて自分の声を録音したものを聴いた時に、違和感を覚えたことはないでしょうか。

初めて自分がスポーツをしている様子を録画して観た時に、違和感を覚えたことはないでしょうか。

自分で何かをしている時に見えている風景と、周りから見た風景は、大きく異なっていることが多いものです。

それを他者からの視点で確認することが『セルフモニタリング』なのです!

これからたくさんの仕事ができるようになり、成長していきたいと思いますが、いくつになっても『セルフモニタリング』を大切に、素直に周りからのフィードバックをもらいながら生きていきたいと思いました(^^)

プロフェッショナルとして足りない要素を意識しながら生きる

ここまで、『戦略プロフェッショナル・ベーシック・スキル』にて学んだことを紹介してきましたが、皆さんにもピンとくるものはありましたでしょうか。

本書では、プロフェッショナルとして必要なスキルの棚卸しができ、今後自分が何を意識してプロフェッショナルを目指すべきかを知ることができると思います!

コッスーは以下の5点でした。

①何かを対比するときには、昇華点を探すこと

②物事の因果関係を意識して、優先順位を決めること

③図式化してマトリクス状で物事を捉えること

④数字や周囲の意見に流されることなく、本質を見抜くこと

⑤セルフモニタリングを通して、常に第三者からの意見を求めること

他にも、プロフェッショナルとして必要なスキルがたくさん詰め込まれていた本書でなら、皆さんも自分自身が得意なこと、足りないことを知るきっかけになるかと思いました!

そして、何より大切だと思ったことは、この本を読んで見つけた足りない要素を、『常に意識し続ける』ことです。

読んで学んだことを生きている一瞬一瞬で意識することができなければ、結局変わることができません。

コッスーは、この本で学んだことを紙に書き出し、部屋のドアに貼り付けて毎朝見ることにしました(^^)

その結果、コッスーは難しい局面でも、この本で学んだことをよく意識して解決できるようになってきているように感じます。

皆さんもぜひやってみてくださいね!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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