アフリカ・モザンビークでのボランティア
数年前の夏、コッスーはアフリカのモザンビークというところでの一ヶ月のボランティアに参加することにしました!
ボランティア概要
・期間:1ヶ月
・渡航先:モザンビーク(南アフリカの東側、マダガスカル島の対岸です)
・利用団体:ICYE Japan様
・現地団体:ICYE Mozambique様
・ボランティア先:Remar Moçambique様
・滞在方法:ホームステイ(ICYE Mozambique様に手配していただきました)
・ボランティア参加方法:毎日朝9時〜18時までボランティア先の孤児院に訪問、ホームステイ先から乗合バス(Chapaと呼ばれる)などを利用して30分〜1時間ほどかけて通う
学校で学んだ貧困を、自分の目で見たいと思い、参加を決意
コッスーは大学在学時代、国際系の学部に通っていて、その授業の一環で貧困について学ぶことがありました。
その時に見た貧困の状況下にある人々の様子が衝撃的でした。家族もおらず、住むところもなく、学ぶことも食べるものもない上に働くこともできず、さらには環境汚染にも悩まされている人達。
日々生きていくことで精一杯だという状況を目の当たりにしました。
コッスーがこれまで生きてきた日本の環境はなんて豊かなものだったんだろうと、強く感じました。
これまで、国際交流団体に参加し、多くの国の人と出会ってきたコッスーは改めて、この状況を放って置けないと思い、ボランティアに参加して実際にこの目で見てみたいと思うようになったのです。
そのため最初は、『何かしてあげたい』この一心で参加を決意しました!
しかし実際には、逆にコッスーの方が学ばされることで溢れていたボランティアとなったのです…!
特に、『幸せとは、正解がなく、すぐそこにあるもの』なんだということを学びました。
今回の記事では現地の様子と共に、ボランティアの体験レポートをお伝えしていきます!
初めてのアフリカとの出会い
約40時間の大移動
アフリカのモザンビークへは、羽田空港→香港→ヨハネスブルグ(南アフリカ)→マプト(モザンビーク)の順路で行きました。
途中のトランジットなどを含めると約40時間の長旅でした!
トランジットでは、主に本を読んだり、知恵の輪を解いたり、出会った中国人の方とそれぞれの行き先についてのお話をしたりしました(^^)
ちなみにですが、長い飛行機移動で特に必要なものとしては、以下の通りです。是非参考にしてみてください!
・蒸気でホッとアイマスク(目の回復と睡眠のため。これ本当におすすめです!)
・上着(空港は結構寒いことが多いです。)
・海外でも使えるクレジットカード(VISAなど。食事や備品購入のため。)
・歯ブラシ
・ネックピロー(首に巻く枕)
真冬のアフリカと、発展と貧困が混在している街
そしてついに、モザンビークのマプト国際空港に到着です!
早速思ったことは、涼しいということです。コッスーが訪れた8月は、南半球にあるモザンビークでは冬でした!
行く前は、アフリカってどこも暑いのではないかというイメージがあったので、これもまたイメージを覆された瞬間の一つでした。
空港へはICYE Mozambiqueの方が迎えにきてくれ、車でホームステイ先まで伺いました。
大通りには、スーパーなどの大きな建物から、道端で物を売る人まで混在していて、とても不思議な感覚でした。
とても驚いたことは、モザンビークの皆さんはほぼ全員がスマートフォンを使っていることです!
それも日本ではもうあまり使われていない古い型のものが、大切に使われていました。

元気でわんぱくな子供達との出会い
家族のいない子達との出会い
孤児院でのボランティアが始まり、いよいよ22人の子供達と対面しました!
年は5〜11歳と幅広く、みんな小さい頃この孤児院に預けられたり、道に捨てられたりしていた子だそうです。
いつか家族が迎えに来ることもあるそうですが、基本的にはこれからもこの孤児院のメンバーで一緒に暮らしていくそうです。
11歳の男の子はとてもしっかりしていて、年下の子の面倒を見てあげていました。彼らにとってはこのメンバーが家族のようなものなんだと強く感じました。
最初彼らと出会ったときは、皆緊張気味で、恐る恐る話しかけてきましたが、5分と経たないうちに打ち解けられました!
とっても元気な子達で、次から次へと遊びに誘ってきてくれました!一緒にサッカーをしたり、鬼ごっこをしたり、ケンケンパをしたり(なんとモザンビークにもありました!)しました。
引っ張りだこのコッスーは、休む暇もなく遊んだのですが、疲れよりも皆が自分にここまで興味持ってくれていることに喜びと可愛さを感じていました(^^)
言葉(ポルトガル語)もあまり通じないこの日本人に、『お兄ちゃん!』と言って抱きついてきてくれる彼らがとても可愛かったです!
多分、家族とは別で暮らす彼らにとって、大きなお兄ちゃんが来てくれたことが嬉しくてたまらなかったのかな、と思うと少し涙が出てきました。

みんなとても感情豊かで、サッカーをしていて1点決めた時でもありえないくらい喜びます。逆に点を決められたときには欧州リーグの選手ばりに反省点を議論し合います。
どんなことにも全力で一喜一憂して、とっても刺激的な毎日を過ごしていました(^^)
玉ねぎ1つでお祭り騒ぎ
彼らと過ごしていく中で特に印象的だったことがあります。それはご飯に関することでした。
まず、彼らは普段、ご飯としてシマと呼ばれるとうもろこしの粉を茹でて固めたものと、豆を煮たものを一緒に食べていることが多いです。
そんなある日、皆がお祭り騒ぎのように騒いでいて、何事かと尋ねると、『今日のご飯には玉ねぎが出るんだよ!』とのことでした。
私はありがたいことに、日本で玉ねぎをたくさん食べさせてもらっていたので一瞬耳を疑いましたが、見てみると本当に玉ねぎでした!笑
とっても幸せそうに玉ねぎを頬張る彼らをみていると、今まで自分が思っていた幸せってなんだったのだろうと、改めて考えさせられる思いでした。
今までアフリカは、貧困問題が未だに残り、そこに暮らす子達は辛い生活を強いられていてかわいそう、などと考えてしまっていました。
しかし彼らは、全く辛そうな様子もなく、むしろ日本で暮らす私たちより多くの笑顔と共に暮らしている様子を見て、自分の中のイメージが覆された瞬間でした!
涙の別れと、幸せな日々
一瞬で1ヶ月が経ち、コッスーの帰国の日になってしまいました。
最後の日には子供達と円陣を組み、お祈りを捧げてくれました!
その内容は、『コッスーと出会えた奇跡に感謝』『コッスーが無事に日本に帰ることができますように』『今日も皆が健康で生きていることに感謝』といったものでした。
皆で大号泣しました。大変なこともたくさんあったけど、本当にこの子達と出会えてよかったと思いました。
そしてまた、絶対にこの子達に会いに来る、そう誓いました!(^^)
幸せとは、正解がなく、すぐそこにあるもの。
僕がモザンビークで学んだことは、『幸せとは、正解がなく、すぐそこにあるもの』だということです!
玉ねぎでお祭り騒ぎする様子や、言葉が通じなくても遊びに来てくれたお兄ちゃんのことを大切に思う気持ちなどに触れ、彼らはそこから幸せを感じているのだと実感しました。
この経験を通してコッスーは、日本での生活で特に意識し始めたことがあります。
