2017年の夏、祖父がずっと行きたがっていた京都へ、家族と訪れました。
京都といえば、金閣や銀閣、清水寺などが真っ先に思い浮かぶかもしれません。
しかし、今回は「初めて訪れる京都」とは、また違った旅行でした!
今まで知らなかった場所や、歴史を学び、50歳ほどの年齢差がある祖父の視点を学び、京都の魅力にたくさん気づくことが出来ました。
普段歩いている街をちょっと遠回りして美味しいレストランを見つけた時のように、普段は行かないところが実はとても魅力的だったりしますよね♪
普段歩いている何気ない道が、雨の日に歩いてみると、なんか趣深いなって感じることはありませんか?
そんな風に、「出会い」は生き物のように、1分、1秒ごとに変化しているものなのだと、改めて実感しました。
今回は初めての京都では行かないような場所、「「また違う京都」をテーマに、今回の旅で気づいた魅力、出会いについて紹介していきます。特に前編では、今まで行ったことがなかった京都の世界遺産について、後編では、個人的に特に考えさせられた観光名所についてご紹介します!
また違う京都へ
今回は、親戚の京都在住バスドライバーが付いていたため、車で色々なところを回れました!
ちなみに、京都に行くならタクシーか車での移動がとってもオススメ!(特に夏の京都はあついので)
おじさんがガイド役も務めてくれたため、色々と学びながら旅行をすることができました!京都は歴史的観光名所が多く、少し前知識があるだけで、全く違う出会いになったりします。そういう意味でも、今までとは違った京都に出会うことが出来ました。
今まで知っていた清水寺や金閣・銀閣、嵐山などの神社やお寺以外にも、こんなにも京都には魅力があったのかと、また違う京都に出会えました
下鴨神社でパワーを浴びて
まずは、鴨川の下流に位置し、通称下鴨神社と呼ばれる「賀茂御祖神社」に行ってきました。
日本サッカー協会シンボルの八咫烏(ヤタガラス)で有名な神社ということぐらいしか当時は知りませんでしたが、たくさんの神様が祀られていて、とても歴史の深い神社でした。

下鴨神社は「ただすの森」に囲まれていて、本当に神聖な空気を感じました。
それもそのはずで、この森には樹齢200年から600年の樹木まであるのだとか。

やっぱり自然って偉大ですよね♪
下鴨神社の歴史は、この森からも伝わってきました。

河合神社
下鴨神社の摂社(本社に付属し、その祭神と縁故の深い神を祀った神社)にあたる河合神社のご祭神は玉のように美しいことから美麗の神としての信仰も厚い玉依媛命をお祀りしています。この美麗の祈願絵馬として、顔が書いてある手鏡の形をした絵馬に化粧品でメイクをして、裏にお願い事を書くという鏡絵馬が人気です。

相生社
縁結びで有名な相生社。ご祭神のむすびの神という名前も、まさしくですよね。
この相生社のそばには、神様のお力によって、2本の木が1本に結ばれている「連理の賢木(れんりのさかき)」という鴨の七不思議の一つに数えられる木があります。
異性だけではなく、色々な人や出会いの縁を結びたいですね♪
このサイトのタイトルEncounter(出会い)とも、とても親和性を感じて、「また訪れたいな」と個人的にも好きな場所です。
みたらし池
土用になると、このみたらし池と、ここから流れるみたらし川から清水がわき出ることから鴨の七不思議の一つとされ、池に湧く水の泡を人の形にかたどった「みたらし団子」の発祥の地ともされています。
土用の丑の日前後4日間で、池に足をつけて疫病や脚気にかからないなどのお祓いを受ける行事「御手洗際」が開催されます。
また、このみたらし池では「水みくじ」が有名です。初めは何も書いていない紙ですが、水につけることで文字が浮かび上がってきます!

いつものおみくじと違うおみくじができるって、なんだか楽しかったです♪
八咫烏
下鴨神社の末社には、八咫烏も祀られています。
紀元前600頃、宮崎県にい神武天皇が国造りのために奈良県に進行しようとしていた際に熊野の山中で迷ってしまいました。その時に天照大神が、道案内として送ったのが八咫烏です。3本の脚が特徴的。その後道案内を終えた八咫烏は、元の姿である賀茂族の首長・賀茂建角身命に戻ったとも伝えられています。賀茂建角身命は、その後一族をつれて、京都に移住したともいわれています。
京都駅から近く行きやすい!西本願寺
つづいては、世界遺産西本願寺。
ここも、初めていく京都では、意外と行かないのではないでしょうか。
本願寺とは、浄土真宗本願寺派の本山で、正式名称は「龍谷山本願寺」といいます。
境内には、国宝や重要文化財があり、世界遺産に登録されています。


親鸞像が安置されている御影堂と、阿弥陀堂の縁側や廊下には大工さんの遊び心が表われる「埋め木」がいくつかあります!
他にも山の形や魚の形などがありました♪
大銀杏
樹齢約400年の大銀杏は、まるで根を天に広げたような姿から、「逆さ銀杏」とも呼ばれています。
また、江戸時代、本願寺の火災時に、水を吹き出して消し止めたという伝説から「水吹き銀杏」とも呼ばれています。
下鴨神社の歴史だったりと、日本にも神話や伝説はたくさんありますが、そういったものを知っているだけで、
また見える世界が変わってくる。そうやって、いつも同じ場所でも違った出会いが待っているのかもしれませんね。
唐門
こちらも、国宝の一つ唐門。細部に見られる美しい彫刻は、日が暮れるのを忘れてしまうほどということから、
「日暮門」とも呼ばれています。この装飾の大部分は後から付加されたものだといわれており、この門自体は伏見城の遺構などとも言われますが、そもそもいつ頃からこの場所にあったのかなどは、確証がありません。
昔のことって、わからなかったり、不明確なこともあるけれど、だからこそそこに楽しめる余白があるなって感じたりもします♪
数々の僧を排出!比叡山 延暦寺
前編最後のご紹介は、世界遺産比叡山延暦寺。
実は、比叡山には延暦寺というお寺はありません。比叡山の約100堂の総称になっています。
「比叡山そのものが延暦寺をあらわしている」というように、まさに神秘的な山でした。

比叡山を詠んだ詩に
「世の中に山てふ山は多かれど、山とは比叡の御山をぞいふ(慈鎮和尚)」
というものがありますが、訪れた時は、詩を詠んだ気持ちがなんとなく伝わってくるような気がしました。
根本中堂
比叡山延暦寺の総本堂の根本中堂は、最澄が788年に、一乗止観院として創建されたのが始まり。
最澄が自ら刻んだと言われる秘仏薬師如来がまつられ、宝前には開創依頼の”不滅の法灯”が輝きます。
現在は平成の大改修中となっていて、外観を一望することができませんが、それでもスケールの大きさに圧倒されたのを覚えています。
改修が終わったら、絶対にまた訪れたいなと思っています!
大講堂
経典の講義などが行われる学問修行の道場が東塔地域にあります。
中には、比叡山で修行した各派宗祖師の木造などが安置され、比叡山延暦寺の1200年の歴史と、日本仏教の母山と呼ばれる所以が伝わってきました。
日本宗教史を簡単に頭に入れてからいくと、比叡山との出会いはまた変わってくるはずです。
もちろん、私自身全く詳しくありませんが、それでもまた行きたいと思える場所です!
魅力溢れる京都
今回、私は人生3回目の京都でしたが、今まで行ったことがなかった場所にたくさんいけました。
下鴨神社や延暦寺、西本願寺を訪れて、今までとは違った京都の魅力にも出会うことができました!
一言に「京都」と言っても、本当に様々な魅力で溢れているんだなと。
人の性格についても一言で表せないように、また新しい一面を見つけて嬉しいように、同じ場所にも様々な魅力があって、常に変化を続けていて。
また、出会いの素敵さに気づけた旅でもありました!
あなたも、「また違う○○」を探しに行ってみてください♪何度行っても同じ出会いはないはずです!
それでは、後編では、より具体的に「また違う京都」との出会いから何を得たのかという話もしていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!