バルカン半島縦断シリーズ第2弾:アルバニア編
2019年夏、コッスーはバルカン半島にバックパッカーへ出かけました。
もともとは、人があまり行ったことのないところに行こうという理由で選ばれたバルカン半島でした。
しかし、実際に訪れてみるとかつてヨーロッパの火薬庫と呼ばれたその地の激動の歴史と、そこに生きる人達との出会いがありました!
本当の平和とは何か、深く深く考えさせられた旅でした。
移動は基本バス、宿泊はユースホステルもしくはドミトリーに泊まりました。
今回はバルカン半島縦断シリーズ第2弾として、アルバニア(ジロカストラ・ベラト)をお届けします!
アルバニアは、とっても綺麗な世界遺産の街があり、古都の歴史の深さとそこに住む人の暖かさに触れられた国でした!
ギリシャのカランバカからバスに乗ってアルバニアのジロカストラまで来ました↓
今も残る城が当時を物語る世界遺産の街:ジロカストラ
暖かい人々と、石の街と出会う
アルバニアのジロカストラという街に到着しました。
ちなみにアルバニアに入ると、通過が€からLEKE(レク)に変わるので、換金が必要です(2020年6月現在は1LEKE≒100円)。
早速ジロカストラでのゲストハウス『Eden Hotel』にチェックインしました。
ここのオーナーさんは、ご夫婦でやられていて、とても優しい方でした!

近くのおすすめのご飯屋さんや、ジロカストラ城への行き方を教えてくれたりしました(^^)
言葉も教えてもらい、『ありがとう』は『ファレミンデーリット』、『さようなら』は『ミュルパーフシ』と言うそうです。
なんとなく、トルコ語のような雰囲気を感じました!
そして早速、教えてもらったお店へ。
ちなみに、バルカン半島の料理全てに共通することですが、とにかく肉!と言った感じです。(笑)
しかし、ただ焼いているのではなく、ケバブのようなものが多く、味もしっかりしています。

サービスでスイカを出してくれたり、ビールを出してくれたり、とっても素敵なお店でした。
すでにたくさんの暖かい歓迎を受けながら、目の鼻の先にある世界遺産の街『石の街』に向かいます。
Eden Hotelからジロカストラ城までは、歩いて20〜30分ほどです!
歩き出してすぐに、世界遺産に登録された街並みに入りました。

石で統一された家々が並び、その多くに苔や蔦が張り巡らされ、深い歴史を感じます。
そして、ついにジロカストラ城に到着!

世界遺産の『石の街』が一望できる場所に、ジロカストラ城は立っていました。
小高い丘全てが城のようになっていて、丘の中から周囲を監視できるような作りになっています。
城内には軍事博物館として整備された建物もあり、様々な武器が展示されていました。

城の中には15世紀頃〜オスマン帝国支配下にあった際の、実際に牢獄として使われていた所にも入ることができました。

その中には、この場所が牢獄であったことを物語るものがたくさん散らばっていました。

実際に牢獄として使用されていた場所をここまでリアルに体感したことは初めてだったので、とっても衝撃的でした。
収容されていた人々が何をしたのかまではわかりませんでしたが、この場所でたくさんの人が拷問され、命が奪われたという事実に、人間の残酷さ(のようなもの)も感じました。
この他にも足錠や処刑台のようなものもありました…。
しかし、そんな暗い過去も知りながら改めてジロカストラの街を眺めてみると、暗い過去がありながらも温かい人が多く、とってもたくましくて素敵な街だな、と思いました。
千の窓を持つ世界遺産の街:ベラト
可愛らしい街と出会う
アルバニア2日目は、小さなバスに乗って北へ、ベラトへ向かいます。

車でおよそ2時間ほど走ったところで、ベラトに到着です。

頂上付近でウエディングフォトの撮影をしているカップルにも出会いました。
観光客も割と少なく、2人だけの時間が過ごせるここベラトなら、素敵な写真が撮れそうです(^^)
ところで実はベラト城は、先ほど↑の歩道も含め、周囲の住宅地ごとを城壁で囲んだ城ということだそうです。
そして頂上には、城という城はもう残っていませんでしたが、展望台があり絶景を楽しむことができました!

周囲には山々が連なり、山の中に突然現れた素敵な街と言った感じでした。

街の中には野生?の馬などもいて、自然もあふれるとっても素敵な街だと思いました。
そしてベラトでも、ゲストハウスのおじさんに教えてもらったおすすめのご飯屋さんに行きました!

一緒にビールも飲み、1日の疲れが吹き飛びました。
また、お店のスタッフの方が、英語が話せないにもかかわらずたくさん話しかけてくれて、自分の知っている日本語で『ありがとう!』と言ってくれたり、とても素敵な方でした。
やっぱり、自分の国の言葉を話してくれると嬉しいですよね。
僕たちも『ファレミンデーリット!』(アルバニア語でありがとうの意)で返しました(^^)
帝国の支配下という歴史の中で生きてきた暖かい人々との出会い
ここまでで、アルバニア編はおしまいです。
オスマン帝国の支配があり、紛争にも巻き込まれたアルバニアの2つの古都は、今でもその色を残しつつ、強く美しくそこに立っていました。
その中で生きる人々の暖かさにも触れ、とってもアルバニアが大好きになりました!

次回は、バルカン半島縦断シリーズ第3弾として、コソボ(プリズレン)をお届けします!
お楽しみに!(^^)