穴場スポットであるバルカン半島へ
2019年夏、コッスーはバルカン半島にバックパッカーへ出かけました。
もともとは、人があまり行ったことのないところに行こうという理由で選ばれたバルカン半島でした。
しかし、実際に訪れてみるとかつてヨーロッパの火薬庫と呼ばれたその地の激動の歴史と、そこに生きる人達との出会いがありました!
本当の平和とは何か、深く深く考えさせられた旅でした。
移動は基本バス、宿泊はユースホステルもしくはドミトリーに泊まりました。
今回はバルカン半島縦断シリーズ第1弾として、スタート〜ギリシャをお届けします!
ギリシャは、歴史が非常に古く、宗教との関係も深く、壮大な自然も感じることのできる国で、その中で生きる人々との出会いがとても面白かったです!

主に訪れた国は、ギリシャ、アルバニア、コソボ、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアでした。
成田空港を出発し、バンコクとシンガポールの乗り継ぎを経て28時間ほどの移動時間でした。

飛行機内で出会ったブラジルの人と仲良くなって、早速友達ができました(^ ^)
そして到着!
バルカン半島縦断シリーズ、ギリシャのアテネからスタートです!
歴史を感じられる街:アテネ
古代文明と出会う
9月のギリシャの気温は大体25度前後で、比較的暮らしやすい気候でした。

空港から中心街のSyntagmaというところまでは、電車で1時間くらいかかりました。
他の乗客の皆さんはとても明るい方が多く、ニッコリと笑いかけてくれました。
到着したSyntagmaは都会と呼ぶに相応しく、高級ホテルやブランドのショップなども立ち並んでいました。
とはいえビルで溢れているといった超大都会といった形ではなく、昔ながらの景観が保たれていると感じました。
まずはリカヴィトスの丘という丘に登り、アテネ全体を見渡しました!

丘自体は30〜40分ほどで登れてしまうので是非立ち寄ってみてください。
そしてアテネで訪れるべき場所の1つとして欠かせないのが、皆さんご存知パルテノン神殿です!
入場料は意外と高く、1人€30(≒4300円:2019年8月)でした…。
いきなりの出費でしたが、この壮大な神殿を見ると納得です!

パルテノン神殿は、古代ギリシア時代にアテナイのアクロポリスの上に建てられた神殿で、アテナイの守護神である女神アテーナーを祀っています。
また、長い歴史の中でたくさんの出来事があった場所でもあります。
これまで武器庫として利用されたり(オスマン帝国)、戦争に巻き込まれたり(1687年:大トルコ戦争)、美術品を持ち去られたり(イギリス:エルギン卿)しました…。
しかし、それでもいまだに力強く立っているパルテノン神殿、多くの人々の心の支えになったのでしょう。
以上のような歴史から、現在は再建中ということもあり神殿の中までは入ることはできませんが、少し高くても絶対に目の前で見ることをお勧めします!
神聖な雰囲気に包まれ、とても感動しました。
一度は行ってみたい場所:サントリーニ島
可愛らしい絶景と出会う
ここでせっかくギリシャまできた来たのでちょっと寄り道、、
ギリシャが誇る観光地の1つ、サントリーニ島にも行っちゃいました。
アテネからは飛行機で1時間、片道5000~15000円ほどです!

アテネよりも多くの観光客であふれていて、ハネムーンで来ている人も多いようでした。


また、島を散策していると偶然、世界一周をしている方に出会い、意気投合しました!

夕日も本当に綺麗で、心が洗われるようでした。
この夕日を見ながら、心配事などもすっきり忘れることができて、また前を向いて歩いて行こう、と思いました。
初めにサントリーニ島にやってきたとされるヴェネツィア人も、この景色に惚れてここを拠点にしたくなったのかな?(笑)なんて思いました。
また、余談ですがサントリーニ島で飼われている犬は番犬が多いのか、とっても獰猛で、食べられるかと思いました。(笑)
壮大な歴史と、自然の凄さを感じられる場所:メテオラ
世界遺産の麓に住む人との出会い
サントリーニ島からアテネに戻り、今度は列車に乗り北へ向かいます。
到着したのはギリシャ:カランバカです。メテオラという奇岩群を登り、宙に浮いた修道院を見るためにこの地に来ました。
この時、ElGrecoというドミトリーを利用したのですが、オーナーの方がとてもいい人で、たくさんお話ししてくれました!
前に訪れた日本人との思い出などたくさんのお話を聞かせていただきましたが、その中で最も印象的だったのが、メテオラのあるこのカランバカに住む理由でした。
この方は代々カランバカに住んでいます。今までトルコの支配下になったり、ギリシャ軍とイタリア軍の紛争があったり、しましたが、どんなことがあっても住み続けてきたのは、ここが皆の家だからだ、と言っていました。
誰が支配しようと、誰がこの街を奪いにこようと、この街の生活が大好きなんだ、と言っていました。
もちろんメテオラが有名な観光地だからではなく、大好きな街にメテオラがあるから、それだけなのです。
このお話にとても感動し、戦争に巻き込まれた地域には、もちろんそこに住む人たちがいて、その人達にはその人達の生活があるんだと、改めて感じました。
このような人たちと、戦争を引き起こしてしまう人とが出会い、一緒にご飯でも食べる、なんてことがあったなら、まさか戦争しようなんて考えにはならないのではないかな、と思いました。
そんなオーナーの方ととっても仲良くなり、結婚式には私を呼んで欲しいと言われるほど仲良くなりました(^^)

暖かい歓迎を受けたあとはいよいよメテオラに登ります!
頂上まではバスもありますが、1日に4本ほどしか出ていないということでしたので、オーナーの方に教えてもらった道を通り、歩きでメテオラを登りました。
歩きで登る時は、軽いハイキング気分だと痛い目見るので気をつけてくださいね。(笑)
とても険しい道のりを2時間ほど歩き、体力的にもキツかったですが、その絶景は全ての疲れを吹き飛ばしてくれました!

メテオラは、6千万年前に海底で堆積した砂岩が隆起し、浸食されて今の地形となったそうですが、その地形及びギリシア正教の修道院文化の価値からユネスコ世界遺産(文化・自然複合遺産)に登録されています。
『メテオラ』という名前は、ギリシア語で『中空の』を意味する『メテオロス』に由来しているそうです。
もともとこの険しい環境が、修道士が瞑想するためにも最適とされたことから始まっていますが、その際に建てられた修道院もあり、とても神秘的でした。

全盛期の15世紀ごろには24もあった修道院も、今では6棟までその数を減らしています。しかし、現在もその修道院で暮らす数十人の修道士や修道女がいらっしゃいました。
とても興味深い場所でした!
長い歴史の中で生きてきた人々との出会い
ここまででギリシャはおしまいです。
古代ギリシャの歴史、キリスト教、イスラム教が混じり合う文化、険しい大自然の中で神と向き合ったメテオラの人々、、ギリシャはとても歴史が長く、興味深い国でした。
そこに暮らすたくさんの人とも出会うことができ、ギリシャが大好きになりました。
これからの旅がさらに楽しみになりました!

次回は、バルカン半島縦断シリーズ第2弾として、アルバニアをお届けします!